宮城大学の教授を招いての研修会に参加した。技術、方法論の習得だけでなく、患者さんの気持ちこそを汲み取れる医療スタッフへのステップとして、病院が用意してくれる年3回の貴重な機会。この研修会は、毎回とても勉強に、そして参考になる。
私たちが症例を話し、講師である教授がそれに答えてくれる質疑応答スタイル。決して「その場合はこうですから、こうすべきです!」と断定するのではなく、「では、あなたはその時、どうすればいいと思いましたか?」、「そのためには、どのような環境が必要だと考えますか?」と、優しく丁寧に、一歩深い理解へと導いてくれるのだ。
私にとって、この時間はいつも新しい発見がある。きっと、みんなにとっても、かけがえのない時間になっているはず。こういう積み重ねが、栗田病院全体の意識レベルを、間違いなく高めているのだと思う。 |
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当病院には「ホットカード」というシステムがある。医師、看護師、事務方を問わず、いいことをしているなと思った人についての意見をメモにしたため、院内に設置されたポストへ投函する、というもの。そして、このホットカードは、後日、記入された対象の人へと渡される。 これをもらうと、やはり励みになる。
今日、私に届けられたカードを見たら「人が嫌がる仕事を、いつも笑顔で引き受けてくれてありがとう」と書いてあった。てれくさいや。でも、素直に嬉しかったし、同時に、自分の行動はちゃんと周囲に見られているんだ、と、背筋が伸びる思いもした。 |
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今日は、実務へ入る前に、接遇(※立ち居振る舞い)について学んだ。栗田病院では定期的にこうしたナース育成のカリキュラムを設けている。
各部署の代表がロールプレイングを行ない、順位を競うイベント的な機会も。正しい挨拶や、電話対応、人と会話するうえでの注意点など、看護師として、というより、社会人としての基本を身につけるのだ。
今まではこんな感じで充分だろうなと考えていたことが実は間違っていたり、こうした方がもっといいんだと、気づかされることが多い。自分の襟を正すいい機会だな、とも思う。看護の仕事も広い意味でサービス業のひとつ。患者さんには、もっともっと気持ちよく過ごしてもらいたい。この病院では、吸収しようとする人間にとって学べることが、すごく、すごく、たくさんある。 |
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10月の病院創立記念日は、各部署ごとの代表数名により、各自の掲げたテーマに沿って症例研究を発表するという院内行事がある。
ふだんの実務と平行し、半年以上はその準備に充てるため、たいへんといえばたいへんだが、知識を広げるだけでなく、意識を高めるのにも有意義なチャレンジではある、と思う。今年の創立記念日に向け、データ収集に取り組む後輩の姿を見かけ、自分が参加した2年前のことを思い出した。 |
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夜勤を終え、朝方、帰宅する。明日の日曜日いっぱいまでお休みだ。そのオフ日は、ほとんどずっと、2歳になった娘と遊んでいる。私にとってなによりの活力源。
栗田病院の看護師になって、もう5年がたつが、私が今でもこの仕事に就いていられるのは、スタッフそれぞれの抱える家庭の事情を組み入れてくれている病院だからこそ。小さい子を持つ看護師の私にとって、それはすごくありがたいことだな、と思う。 |
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私の夫は、福祉施設の仕事をしていて、その点でも、自分はすごく幸運な気がする。お互いの仕事への理解があるか、ないかでは、きっと環境がガラリと違ってしまうはずだから。
「昨日、こんなことがあって、私はこうすべきだって思ったんだけどけど、どうかな?」なんて、相談に乗ってもらうことも多い。アドバイスしあえる夫婦関係は、私にとって、すごく心強い。夫も、私が勤め始めたころは「大丈夫かな?」と、少しは心配していたみたいだけど、楽しそうに仕事の話をするのを見て、最近では安心しているみたいだ。
今は、家族で暮らすためのマイホーム購入が目標! そのためにも、というわけではないが、看護師としての仕事を、一日一日、頑張っていきたいと思う。午後、あたたかい日ざしのもと、親子三人、公園でのんびりと散歩した。 |
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お休みの日曜日をのんびりと過ごす。娘をあやしながら、ふと、看護師としての自分を振り返り、また、今後について考えてみた。
学校を卒業後、総合病院に3年間従事。患者さんの身になっての看護がしたいのに、気持ちが空回りするばかりで、どうしてもそれができず、すごく悩んでいた。患者さんへの、よりきめ細やかな看護を要求される精神科なら、自分はきっと変われるんじゃないかと思い、ここへ転職することを決意。先輩や同僚たちの看護ぶりや、病院側の教育方針があって、今の自分がいるんだと実感している。もちろん、まだまだできてないことがたくさんあって、落ちこむことも多いのだけれど…。
大きな総合病院は、組織のシステムがきっちりとできあがっていて、劇的な変化はあまり生まれないと思う。この病院では、こんな未熟な私でも、力になれたり、意見を言える土壌がある。単なる歯車ではなく、一緒になって、積み上げていける充実感も大きいかな。心のケアを大切に、患者さんの身になって考えられる病院施設だと、心から思う。精神科の看護に興味を持ち、患者さんのメンタルな部分に、一歩踏みこみ、より高いレベルの看護がしたいと思っている人に、ぜひ、この病院の門をくぐってほしいな、って思う。 |
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| ■おわり |
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